最近、サウナブームの影響もあって、「自宅にサウナがあったら最高だろうな」と夢見る方が本当に増えましたよね。仕事で疲れた日に、誰にも気兼ねなく好きなだけ汗を流す。休日に家族や友人とサウナで語らう。そんな最高の「おうち時間」を想像すると、ワクワクが止まらないのではないでしょうか。
しかし、その夢を実現しようと考えたとき、多くの方が一番気になるのが、やはり「費用」の問題だと思います。
「サウナ本体の価格はネットで見るけど、それ以外にいくらかかるの?」
「設置工事って、具体的に何をするの?」
「結局、全部でいくら準備すればいいのか分からなくて、一歩踏み出せない…」
こんなふうに、費用の全体像が見えないことが、大きな不安になっているのではないでしょうか。
そこで今回は、地域に根ざして家づくりに携わってきた私たち工務店の視点から、ホームサウナ導入にかかる費用のすべてを、包み隠さず徹底的に解説していきます。この記事を読み終える頃には、あなたのサウナ計画がより具体的で、現実的なものになっているはずです。
ホームサウナ導入の費用は「本体価格」と「設置工事費」の合計で決まる
まず、一番大切なポイントからお話しします。自宅にサウナを置くときにかかる費用は、大きく分けて2つの要素で構成されています。
1. サウナの「本体価格」
2. サウナを家に設置するための「設置工事費」
この2つの合計が、あなたが支払う「総額」になります。インターネットの販売サイトなどでよく目にする価格は、ほとんどが1番の「本体価格」のみです。そのため、「思ったより安いな」と感じても、後から設置工事費が追加でかかり、最終的に予算をオーバーしてしまった、というケースは少なくありません。
そうならないためにも、まずはこの2つの費用について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
種類によって大きく変わる!サウナの「本体価格」の相場
サウナ本体の価格は、その種類、サイズ、機能、メーカーによって本当にピンからキリまであります。ここでは代表的な3つのタイプを例に、価格の相場とそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
タイプ1:1人用・遠赤外線サウナ(価格相場:20万円~80万円)
一人でじっくりとサウナ時間を楽しみたい方や、省スペースで設置したい方に人気なのが、このタイプです。テレビを見ながら、本を読みながらといった「ながらサウナ」にも向いています。
メリット:
比較的コンパクトな製品が多く、マンションの室内などにも設置しやすいです。温度が60度前後とマイルドなため、高温が苦手な方でも体の芯からじっくり温まることができます。家庭用の100V電源で使える製品が多いのも手軽なポイントです。
デメリット:
ロウリュ(サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させること)ができない製品がほとんどです。あの「ジュワー」という音と共に熱波を楽しむ、本格的なフィンランド式サウナを求める方には少し物足りないかもしれません。
タイプ2:2人用・ロウリュ対応サウナ(価格相場:50万円~150万円)
カップルやご家族で使いたい方、そして何より本格的なサウナ体験を自宅で味わいたいという方に選ばれているのが、このタイプです。サウナストーンにアロマウォーターをかければ、心地よい香りと蒸気に包まれる最高の体験が待っています。
メリット:
サウナの醍醐味であるロウリュが楽しめ、一気に体感温度を上げて発汗を促すことができます。友人や家族と一緒にサウナ時間を共有できるのも大きな魅力です。製品の種類も豊富で、デザイン性に優れたモデルも多く見られます。
デメリット:
1人用サウナに比べて広い設置スペースが必要です。また、パワフルな電気ストーブを搭載しているため、多くの場合で200Vの専用電源が必要になります。これは後ほど説明する「設置工事費」に大きく関わってきます。
タイプ3:バレルサウナ(価格相場:80万円~250万円以上)
樽型のユニークなデザインが特徴で、主に屋外、お庭などに設置するタイプです。その見た目のおしゃれさから、サウナとしてだけでなく、お庭のシンボル的な存在にもなります。
メリット:
デザイン性が非常に高く、自宅にいながらにして特別なアウトドア体験ができます。円形の構造は熱を効率的に循環させるため、ロウリュの効果も存分に味わえます。大人数で入れる大型のモデルもあります。
デメリット:
価格が高額になりがちで、広い設置スペースが必須です。屋外に置くため、雨風に耐えられるしっかりとした基礎工事が必要になります。また、設置する規模によっては法的な手続きが必要になるケースもあり、専門家との相談が欠かせません。
【最重要】これを知らないと後悔する「設置工事費」の内訳
さて、ここからが私たち工務店が最もお伝えしたい、非常に重要な部分です。サウナ本体を選んだだけでは、まだサウナに入ることはできません。安全で快適にサウナを使うためには、プロによる適切な設置工事が絶対に必要です。
設置工事費は、あなたの家の状況によって大きく変動します。主な内訳は以下の3つです。
工事1:電源工事(費用相場:3万円~10万円以上)
サウナは非常に大きな電力を使います。特にロウリュ対応のサウナストーブなどは、エアコン以上にパワフルな200Vの専用電源を必要とすることがほとんどです。
「うちは200Vのエアコンがあるから大丈夫」と思うかもしれませんが、それは間違いです。サウナには、他の家電と共有しない「専用回路」を、家の分電盤からサウナの設置場所まで新たに引いてくる工事が必要になります。これを怠ると、ブレーカーが頻繁に落ちたり、最悪の場合は火災の原因になったりする危険性があります。
分電盤から設置場所までの距離、壁の中や天井裏に電線を通す作業の難易度などによって、費用は変動します。
工事2:基礎・補強工事(費用相場:5万円~20万円以上)
サウナ本体は、軽いものでも100kg以上、大型のモデルやバレルサウナになると数百kgもの重量になります。この重さをしっかりと支えるための土台作りが、この工事です。
例えば、木造住宅の2階にあるフローリングの部屋に置く場合、床の強度を確認し、必要であれば床下の根太を補強する工事が必要になることがあります。これを疎かにすると、床が沈んだり、歪んだりする原因になります。
お庭にバレルサウナを置く場合はさらに重要です。雨で地面がぬかるんでもサウナが傾かないように、コンクリートでしっかりとした基礎(土台)を作る必要があります。この基礎工事の規模によって、費用は大きく変わってきます。
工事3:搬入・組み立て費(費用相場:5万円~15万円以上)
購入したサウナは、多くの場合、パーツの状態で届きます。これを家の中の設置場所まで運び入れ、正確に組み立てていく作業です。
特に2階への設置や、家の前の道が狭くてトラックが入れない場合など、搬入経路が複雑だと、クレーン車が必要になるなど追加の費用がかかることがあります。
また、サウナの組み立ては、ただ説明書通りに作れば良いというものではありません。気密性をしっかりと確保し、電気系統を安全に接続するには、専門的な知識と技術が必要です。ここで手を抜くと、熱が逃げてしまったり、故障の原因になったりします。
結局、総額はいくらになるの?具体的なモデルケース
では、実際にサウナを設置した場合、総額はどれくらいになるのでしょうか。2つのモデルケースを見てみましょう。
ケース1:戸建て2階の空き部屋に「1人用遠赤外線サウナ」を設置した場合
サウナ本体価格:40万円
設置工事費:
・電源工事(100Vコンセント増設):3万円
・床の補強工事:5万円
・搬入、組み立て費:5万円
工事費合計:13万円
総額:約53万円
ケース2:お庭に「2人用バレルサウナ」を設置した場合
サウナ本体価格:120万円
設置工事費:
・電源工事(屋外への200V専用回路):8万円
・コンクリート基礎工事:15万円
・搬入、組み立て費:10万円
工事費合計:33万円
総額:約153万円
いかがでしょうか。これはあくまで一例ですが、本体価格以外に、家の状況に応じた工事費用が数十万円単位で必要になる、というイメージが掴めたかと思います。
まとめ:後悔しないホームサウナ計画は、信頼できる専門家への相談から
今回は、ホームサウナの導入にかかる費用について、その総額と内訳を詳しく解説しました。
大切なことなので繰り返しますが、総額は「サウナ本体価格」と、あなたの家の状況によって変動する「設置工事費」の合計で決まります。そして、安全で快適なサウナライフを送るためには、専門家による適切な設置工事が不可欠です。
「うちの場合は、総額でいくらくらいになるんだろう?」
「この場所に置きたいけど、工事は可能かな?」
ここまで読んで、そんな具体的な疑問が湧いてきたのではないでしょうか。
その疑問こそ、あなたのサウナ計画が、夢から現実へと一歩進んだ証拠です。
私たち新原工務店は、堺市を拠点に、長年家づくりに携わってきた住まいのプロフェッショナルです。そして、ホームサウナの設置に関する専門知識と豊富な施工経験も持っています。
お客様一人ひとりのご自宅の状況とご要望を丁寧にお伺いし、最適なサウナ選びのご提案から、安全を第一に考えた確実な設置工事、そして総額がいくらになるのかを明記した詳細なお見積もりの作成まで、責任を持って対応させていただきます。
お見積もりやご相談はもちろん無料です。
「話を聞くだけでもいいのかな?」といったご心配は一切無用です。しつこい営業もいたしませんので、どうぞご安心ください。
あなたの理想の「おうちサウナ」を実現するため、まずはお気軽に、下の「お問い合わせ」から私たちにご連絡ください。あなたの夢を形にするお手伝いができる日を、心からお待ちしております。